一般的に、就活を終えた先輩達に、
「就活で最も重要なことは何ですか?」
と訊くとほとんどの先輩達が
「自己分析」だと答える。
それがね、企業で面接を担当している人に話を訊くと
「みんな自己分析はそれなりにやってきているけど、業界とか受ける企業についての研究が中途半端(または なっていない)」
「受ける以上、ウチについて調べてくるのが礼儀だろ」
「リクナビ・マイナビに出ていることしかわかっていない」
とか、不満だらけ。
3年生のキミたちはこれから、数多くの企業にエントリーすることになるだろう。
そうなると、どうしてもその時点で最も興味のある業界や企業以外の分析が甘くなる。
ヘタすると全く手が回らない内に面接に至ってしまうこともあるかもしれない。
もちろん、キミたちは就活生。
だから、業界の裏の裏や、企業の深い話までは知り得るわけじゃないし、企業側だってそんなこと期待していない。
けどね、キミたちを、今後一緒に働く仲間の候補として見ている企業側の面接官は、
「少なくとも興味持ってウチを受けに来てくれているんだったら、公開している情報やメディアに出た記事くらいは目を通しておいてから来てくれよ」
と思うわけだ。
ここで言う“公開している情報”とはリクナビ・マイナビなどのナビサイトに出している採用に関する情報じゃないよ。
ナビサイトに出している採用に関する情報は目を通しているのが大前提。
けど、あれは求人“広告”なんだよ。
もちろんウソは書いていない。しかし“広告”である以上、学生のキミたちが読んで興味を持つように飾り付けられて作られている。おまけにナビサイトのページを作っているのは、その企業の人じゃない。
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を始めとする常見陽平さんの書籍などにはそのあたりのことが良く書かれているので参照してね。
“公開している情報”とは、企業そのもののホームページ。
上場している会社であれば、IR情報のページは目を通して欲しいね。
株主相手であれば、飾り付けもきらびやかには出来ない。事実ベースの話が中心だしね。
それに何よりも数字ベースだから、数字が読めればある程度の姿が見えてくる。
さらに上場企業であれば会社四季報や日経会社情報。
就活生向けの就職四季報は絶対読んで欲しいね。
日経ビジネスや週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、エコノミストなどは、定期的に各業界の特集を組むから、それも参考になる。
各企業の話であれば新聞記事もね。
そして、その企業の良いところ/悪いところは他社と何らかの基準を用いて比較することでよりハッキリと見えてくる。
…となると、当然同業他社もそれなりに調べる必要が出てくるよね。
みん就や2chを見ることを否定はしないけど、あくまで就活生の落書き帳。
業界研究・企業研究は、慣れるまでは面倒に感じるだろうけど、コツを掴めば時間はかなり短縮できる。
そしてコツを掴めば志望動機も他の人と比べてより魅力的なものが作れるよ。
コツを掴もう!
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今日のひとこと
業界研究・企業研究のコツを掴もう!
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