「岩波書店著者の紹介状あるいは岩波書店社員の紹介があること」を条件にしていたことに端を発するこのニュースは、厚生大臣までが動き出し、またNHKのニュースにも取り上げられるくらい一時的に世間を賑わせた。
今回、岩波書店側のコメントは「応募条件であり、採用条件ではない」とし、そして、「毎年採用は若干名なのに対し、応募は1000人に及ぶこともある。現在は、結果的に落とすための試験になっており、できるだけそれを避けるため」とのことだった。
http://mainichi.jp/life/job/news/20120203k0000e040169000c.html?inb=yt
ツイッターでもつぶやいたが、コネ採用は今でも行われている。
地方だったら当たり前とは言いすぎだが、まだまだ多い。
岩波書店側の言い分も理解できる。
インターネット経由での採用が一般となり、冷やかしでエントリーする学生に企業は頭を抱えているからだ。
メディアやマスコミなどの人気業界や人気企業は岩波書店同様数名の採用に対し数千人が応募する。
だから、本気の人なり、人物なりがわかっている人のみに応募してほしい、というのは企業側の言い分となる。
コネ採用は諸刃の剣。
採用段階においても、企業側、応募者側共に気を遣う。
紹介者の顔を潰すわけにもいかない。
縁あって入社したとしても、仕事が嫌だからといって簡単には辞められないし、紹介者の手前、仕事の与え方にも気を遣う。
ただ、一つのスクリーニングの方法としては、紹介はアリが個人的な意見。
ただ、あくまでも候補者の土俵に乗せるまで、というのが持論。
結果が紹介者に左右されてはダメだ。
新卒採用ではコネは悪者にされているが、中途入社の世界ではコネというか紹介や口コミは当たり前。
採用のHPに出す前に、必ず個人的な口利きで誰かいないか企業側は探す。
紹介者が信頼のおける人であれば、無駄な手間が省けるからね。
経済的合理性を追求し、ハズレを掴みたくないなら考える手段として間違っていない、ということは理解できると思うけど。
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今日のひとこと
コネ採用、やる側も受ける側も、土俵に乗せる(乗る)までに
留めましょう。結果が紹介者に左右されてはなりません。
選考はきちんと。
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