この3連休に話題になっていた記事。
なんと、大前研一氏が就活についてコメントしている。
http://news.ameba.jp/20111222-289/僕は大前さんに憧れてコンサルティング業界に入った人だし、経営コンサルタントとして、僕は大前さんは尊敬している。が、このコメントについては短絡的に捉えられてしまうと誤解を招きそうなところがあるので、僕なりに一言付け加えたい。
以下は記事を引用しつつコメントしたい。
=============(以下引用)===============
未だに内定を得られていない4割の大学生は、少なくとも20社以上は試験を受けていると思うが、20社以上に断わられた人とは、どんな人なのか? ひと言でいえば「特徴のない人」である。
なぜなら、いま企業は「特徴のある人」を求めているからだ。人事部の採用担当者が最近とくに重視しているのは「うちの会社であなたにしかできないことが何かありますか?」という類の質問だ。それに即答できない人や「協調性です」「誰とでも仲良くやっていけることです」といった返答しかできないような人は採用されないのである。
=============(引用おわり)===============
この「特徴のある人」は解釈が難しい言葉だ。
確かに企業は、フツーのつまらない「いい子」よりかは、少々特徴のある学生を求める傾向にあるのは確か。それも人気企業ではその傾向が強い。
とはいえ、本当に尖った人材が欲しいかというと、やはり業界によるところが大きいと思う。コンサルやベンチャーは、かねてよりクセのある人を好む傾向にあるが、未だに保守的な業界・企業は沢山ある。
ただ、文中にあるように
「うちの会社であなたにしかできないことが何かありますか?」という類の質問に対して、それに即答できない人や「協調性です」「誰とでも仲良くやっていけることです」といった返答しかできないような人、というのは、そもそも問いに答えていない。
最低限の地アタマやコミュニケーション能力を測る上で、「あなたにしかできないこと」と訊かれていて、「協調性」は回答としてありえない。
企業は組織、チームだ。「協調性」や「誰とでも仲良くやっていけること」はあって当たり前。それ以外の回答を求めていることは一目瞭然だ。
記事を編集する際に、こう端折られてしまうと、学生は誤解してしまう。その点、とても危惧している。
次は同意できるところだ。
=============(以下引用)===============
20社も30社も受けて内定を得られない大学生は、就職に臨む態度が間違っていると思う。就職は結婚と同じか、それ以上に一生を左右する一大イベントだ。結婚する時に相手の性格や素性をよく知らないままプロポーズする人はいない。就職する時も相手のことを詳しく知り、なぜその企業でなければならないのか、明確な志望理由があってプロポーズする(採用試験を受ける)のが当たり前である。
ところが、なかなか内定を得られない大学生は、就職情報会社のサイトなどで企業の知名度や条件だけを見て選択し、その会社が置かれた状況や今後の重点戦略などを綿密に調査・研究しないまま、面接を受けている。だから「うちの会社であなたにしかできないことが何かありますか?」という質問をされると答えられないのだ。逆にいうと、そういう質問に的確に答えられれば、内定を得られる可能性が高いわけだ。
=============(引用おわり)===============
ここはその通り。
学生はあまりにも企業を調べなさすぎる。本人としては調べたつもりになっているかもしれないが、企業側(面接官)からすればガッカリするレベルというのは良く聞く話。
学生側からすると、時間が無い、そして調べ方がわからないという学生が大半なんだよね。
時間が無くても、慣れれば短時間でできるようになるのが企業研究。
ただそのためには、最低限知っておかねばならないビジネス用語やツールがある。
そして、ナビサイトの企業のページだけで済まそうとせず、一手間加えることを習慣にしよう。
上場企業でなくとも今や各企業のサイトは充実しているし、大学の図書館に行けば、日経テレコンもあるし、各新聞や雑誌のバックナンバーも充実している。
上場企業であれば、各報告書(CSR、IR、有報)くらいは目を通すようにしよう。
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今日のひとこと
人生を左右する相手選びなのに、なぜ真剣にならない。
最低限、各報告書やメディア掲載記事には目を通せ!
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